白番、見事なコンビネーション。

図は、9... b5 まで。次の手からの、白のコンビネーションがすばらしい。これも、有名な手だということで、私も勉強中です。


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10. Nxb5!! と、ナイトをサクリファイスします。

エフゲニー・アレクサンドロヴィチ・ズノスコ＝ボロフスキー(Eugene Alexandrovich Znosko-Borovsky(1884-1954))著 『いけないチェスの指し方(How Not To Play Chess)』
水野優訳('05/5/24～06/2/5） より引用。
http://www.geocities.jp/transbowler/HowNotToPlayChess.html#AvoidMistakes

------------------以下引用
白：ポール・モーフィー
黒：ブランズウィック公爵とイーズワール伯爵

1 e4 e5
2 Nf3 d6
3 d4 Bg4
4 dxe5 Bxf3
5 Qxf3 dxe5
6 Bc4 Nf6
7 Qb3 Qe7
8 Nc3 c6
9 Bg5 b5 (　図　)
10 Nxb5 cxb5
11 Bxb5+ Nbd7
12 0_0_0 Rd8
13 Rxd7
ピンを維持する。
13... Rxd7
14 Rd1 Qe6
15 Bxd7+ Nxd7
16 Qb8+ Nxb8
17 Rd8#

...(途中省略)...
モーフィーのコンビネーションが成立する理由...とは何だろう？　白は、黒の窮屈なキングへ向けて４つのピースをみごとに集中し、５番目のクイーン側ルックも直ちに応援に繰り出すことができた。対して、黒は２つしか駒を展開しておらず、その１つのナイトはピンされていて、クイーンはキング側ビショップの出口をふさいでいる。...無援の黒キングへ至るすべての道を切り開いたナイトのサクリファイスは、したがって十分に成立する。... コンビネーションは、覚えるよりもその基礎となる原則を理解した方がいい。... 暗記するだけでは、忘れたときに何の役にも立たないのである。
------------------以上引用

なるほど、、、。
要するに、黒は駒の展開が遅れキングが窮屈になっている。それに対して、白はナイトを犠牲にすることで、他の駒が効果的に活躍し、キングの周りに利きを集中できる配置になっている。ピンも効果的である。だから、見事なコンビネーションが成立した、ということだと思います。

「覚えるよりもその基礎となる原則を理解した方がいい」　このことを、しっかり理解して行きたいと思います。