2013/06/15

レオナール・フジタとパリ 1913-1931

.6月15日に、美術館めぐりをした。午前中に見たのはこれ。

藤田嗣治 渡仏100周年記念
レオナール・フジタとパリ 1913-1931
パリを震わせた異邦人 - 裸婦と猫の画家、素晴らしき乳白色

場所: 静岡市美術館

エコール・ド・パリで、名声を博した「藤田嗣治」。パリでもっとも有名な日本人画家であると言われている。私は「そんな日本人がいるんだ」と、驚きながら、興味を持っていた。その藤田嗣治の作品展があるということで、是非に見に行きたいと思っていた。ようやく、本日、見に行くことが出来た。
.その藤田嗣治氏がフランスに渡ったのが、ちょうど今から100年前。第一次世界大戦の直前のこと。

.興味深かったことがいくつかある。

.渡仏してはじめのころに発表した作品は、紙に水彩で描かれたものだった。水彩画でこれだけ魅力的な作品を描くことが出来るということが、私にとっては、ひとつの驚きだった。もっとも、藤田氏の油絵は、絵の具をあまり盛らずに、ほとんど平らに彩色している。水彩絵の具でも油絵の具でも、どちらでも描くことが出来るような感じの絵である。それが興味深い。
.「○○風の絵」というように、藤田氏が他者の画風を真似て書いたいくつかの小作品が展示してあった。それが実に上手。いろいろな人の絵を良く学び、特徴を使いこなせるほどにつかんでいたことが、良く分かる。いろんな画風を学びながら、自分独自のものを創造した藤田氏の、勤勉さと独創性を感じた。
.日本画でもない、洋画でもない、独自の絵を描く。そういう藤田氏の意図が、他者にまねのできない独自の画風を確立した。面白かった。

.気に入った作品の絵葉書を3枚買ってきた。


2人の少女と人形/1918


ヴァイオリンを持つこども/1923


裸婦/1923

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