KP vs K。引き分けの局面。

図1

　図1は、白番でも黒番でも引き分けです。

　白は、何とかしてポーンを前に進めようとします。黒は逆に、ポーンの前進を止めようとします。

　黒番では、
1... Kd7 2. Ke5 Ke7{オポジションを取る}
3. d6+ Kd7 4. Kd5(図2)

　白番では、
1. Ke4 Kd7 2. Ke5 Ke7{オポジションを取る}
3. d6+ Kd7 4. Kd5(図2)

　結局、どちらも図2になります。この図2も、白番でも黒番でも引き分けです。

図2

　黒番では、
1... Kd8 2. Ke6 Ke8{オポジションを取る}
3. d7+ Kd8 4. Kd6 draw

　白番では、
1. Ke5 Kd8 2. Ke6 Ke8{オポジションを取る}
3. d7+ Kd8 4. Kd6 draw

　最終局面については、このリンク先の記事も参考になると思います。

　これらの図から、黒番が引き分けに持ち込むためには、ポーンの直前の枡にキングを持ってきて、ポーンの進行を止めることが重要であることが分かります。