2011/07/10

KP vs K。最終的な局面。

 図で、白番なら?。黒番なら?。結果はどうなるでしょう。?

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白番なら、引き分け。
黒番なら、白勝ち。

つまり、この図で手番になったほうが、損。白黒の双方にとって、ツークツワンク(zugzwang)の局面になっている。

白番なら、
1. Kc6 draw スティルメイト
白の他の手では、1... Kxc7 と、ポーンを取られて draw 。

黒番なら、
1... Kb7 2.Kd7 (黒がどう動いても) 3.c8=Q White wins.

だから、白黒双方ともに、この図で相手に手番を渡せるようにすればよい。
特に、黒番で引き分けに持ち込むために、最終局面として出てくる重要な図である。しっかりと意識しておくと良い。


参考文献(この記事を書くにあたり、参考にさせていただきました)
『チェス終盤の基礎知識』ユーリ・アヴェルバッハ著 水野優訳 チェストランス出版

ツークツワンク(zugzwang)については、ウィキペディアの説明が詳しい。ここをクリックするとリンクされています

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