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2012/11/10
白番。Mate in one.
.白番です。1手でメイトしてください。
.『Chess 5334 Problems, Combibations, and Games』 Laszlo Polgar のNo.306 の問題です。
.私は、いくら考えてもわからず、答えを見てしまいました。
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1. axb6#
.アンパッサン (en passant)で b5 の黒ポーンを取りながら、a5の白ポーンを進めて、チェックメイト。「えっ、そんなのあり??」と言うのが、私の感想です。
.チェスのこの手の問題では、局面図の前の動きは明示されていないので、可能性のある手を自由に仮定して問題を解くことが出来ればよいということのようです。
.この問題で言えば、この図の直前の手は、0... b7-b5 だったと考えてよいという、、、。
.なんとなく、私には、腑に落ちませんでした。
.でも、1. axb6# の一手は、黒ポーンを取って a6 の白ポーンにビショップの守りを利かせ、b6 の白ポーンは、c7の黒ポーンをルークがピンしていて取れないという、すごい一手だと、感心します。
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追伸
.水野優さんのコメントで、上記の自分の考え方が間違っていたことを、知りました。
.正しい内容は、コメントを見てください。
.水野優さん、ありがとうございました。
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ちょっと気になったので、補足させてください。
返信削除原書の解答が説明不足のようですね。前の手を自由に考えていい訳ではないんですよ。
プロブレムは、特に断りがないかぎり、「実際のゲームで起こりうる局面でなければならない」という制約があります。
この前の黒の手、つまり黒の0手目は、ルーク、ビショップ、cポーンのよるものではありません。動けませんから。
キングも、b6, b7にすでに白の駒が利いているので、そこからa7へ動いたとは考えられません。
残るはbポーンです。b6とb7のどちらからb5へ進んだかですが、b6にあったとすると、すでに白のキングへチェックがかかっていることになり、それから逃げなかった白がルールに反したことになります。
だから黒の0手目は 0...b7-b5しかあり得なく、1 axb6#(アンパサン)はれっきとした解答になるのです。
こういう、手順をさかのぼらないと解けないプロブレムを逆解析(retro-grade)プロブレムといいます。日本語だとスマリヤンの『シャーロック・ホームズのチェスミステリー』がおもしろくてお勧めです。
補足をありがとうございます。なるほど。腑に落ちなかったところが、合点できました。すっきりです。勉強になりました。
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