2012/06/16

黒番。次の一手は?。


図は、53.Kd4?? まで。

 単純に 53... c2 と、ポーンを逃がしながら進めたのでは、54. Rc6 Ra2 55. Kd3 で、せっかくのパスポーンが取られてしまいそうです。
しかし、図の、53.Kd4 はミスでした。勝負を決定付ける次の黒の一手は?。

 A.Karpov vs Y.Seirawan の Game。
 ブログ「Magic on Chessboard」の2012/06/16の記事を読んで、感心したので、引用させていただきました。

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53... Rc5!
 54. Kxc5 と黒がルークを取れば、54... c2 とポーンを進めて、プロモーションを止められません。

 「Magic on Chessboard」の中で、「観戦者や評論家はコンピュータを使って(特にエンドゲームにおいては)簡単に勝ち筋をカンニングできるが、当事者はプレッシャーのかかった極限状態の中、叡智を振り絞っている。」と述べられています。その通り、時間切迫の状況では、Chess強豪といえどもミスが出てしまうようです。
 そして、そのようなミスが出る局面には、強豪といえども陥りがちな、勘違いや見落としをしやすい何かがあるわけで、それが、私のような者には、とても勉強になります。

 強豪の持つ叡智に、敬意を持ちつつ、自らも精進していきたいと思っています。

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