2011/11/23

生誕100年 ジャクソン・ポロック展


 「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」を見に、愛知県美術館に行った。
 このブログでも、以前、書いたように、楽しみにしていた展覧会である。

 ポロックは、ポスターにあるような、絵の具をたらして描いた絵ばかりを描いていた訳ではない。
 新しい絵画を創出しようと、感性を研ぎ澄まし、試行錯誤して、変化しながら、このような絵画表現にたどり着いた。
 絵を見ていると、感性のきらめき、躍動感、リズム、刻々と変化していく時間、偶然性、フラクタル、複雑性と同時に感じる隠された法則性、抵抗し難い自然の力(規則性)、一期一会、等を感じることができる。実に興味深い。
 そして、ポロックの絵に表現されたような、移りゆくものという原理原則は、ポロックの表現そのものにも、容赦なく適用されてしまう。ポロックはさらに新たなる表現を求め、作品は変化し、最盛期に描かれたような絵は、次第に描かれなくなっていく。あの作品、この作品、、、と同等のものは、もう、ありえないのである。その場、その時、その瞬間のできごとの結果として、一つ一つの作品がある。まさしく、一期一会。
 時にスランプに陥り、結局、更なる表現には、最盛期の作品を超える評価はされぬまま、ポロックは短い生涯を終える。もっと長く命があれば、さらに円熟した新たな境地が開かれたかも知れないと残念に思いつつ、またこれも1つの運命なのかもしれないと思ってしまう。

 実物の絵画を眺め、解説を読み、以上のようなことを感じ、学ぶことができた。とても面白い展覧会だった。

 今回見た「ポロック展」では、先日、大原美術館で見た2つのポロックの作品と再会することができた。私は旅をしながら作品を見たが、作品も旅をして今回ここに来ていて、再会を果たす。そんな作品との出会いも、奇遇で、面白かった。

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